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コンサルの現場から

コラムNo.130

『売上高、経常利益が増えたとしても企業は安泰か?』


精密部品を機械加工している20名規模の工場を訪問した。今、大変忙しい。一部製品の納期遅れの発生などで、土曜出勤などをして、その対応に追われている。

第18期の決算を8月に終わったばかりである。社長は、お蔭様で売上が前年比20%アップ、経常利益も期待以上に出ているという。しかし、ちょっと気になったので損益分岐点比率を計算してみた。ここ3年、95%、94%、93%と企業の経営抵抗力としては脆弱である。売上が7%落ちたら赤字になることを示している。

この会社の強みは、顧客から製品に高い加工精度を要求されており、この不況時代にも関わらず、設備投資を確実に続けてきた、新鋭のNC機導入で複雑な製品の加工時間の短縮、その結果、ローコストな精密加工ができる。同業他社に比べ、設備の優位性もあり高収益の仕事ができる。

経営体質を強化するためには、どの製品が儲かるか、どの顧客が当社利益に貢献してくれるかを計数把握して、儲かる製品をどのようにミックスすることからスタートする。即ち、製品単品の損益計算書を作り戦略を考えることである。損益分岐点比率の目標値も経営計画の中に含めることが必要である。


文・末広繁和
更新日:2004-10-05 11:42:18

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