ある中堅企業で、ISO9001の認証を受けているが、維持コストに耐え切れず、更新をどうしようかと悩んでいる。もし、更新をやめたならば、”当社は自ら決めたことを守れない企業である”と全世界に証明することになるのでやめてはいけない。企業は”約束を守る”という暗黙の了解の基に存続する。安心感、信頼感が顧客満足追求の第一歩である。
ISOの挫折は、導入時の目的のあいまいさに起因することが多い。ISOによって何をしたいのかこれが明確ならば、維持費の問題でなく、どのように目的を達成するかが問題になる。よくあるケースは、経営者がISOを経営のしくみと捉えず、品質管理と捉えていることによる。
品質管理ならば、担当に押し付けておいてもよいが、マネジメントとなると経営者の固有の機能であり責任である。経営者自らが取り組めば維持費のかからない仕組みができる。経営者は、たえず企業の将来の方向付けを考え、活動で生み出す利益を基準に判断し意思決定するからである。
ある行政の経営指導員も、せっかく補助金を活用してISO認証を受けた企業でもISOを更新しないケースが出てきているという。経営者自ら取り組まない、担当者任せの企業にその例があるという。
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