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コンサルの現場から

コラムNo.140

『お祭り騒ぎのISO内部監査はコストがかかる』


ISO9001(品質マネジメントシステム)の特徴として、内部監査の計画及び実施が要求事項である。内部監査の目的は2つある。自分達で決めたことが守られているか、その決め方が効果的かである。自分で自分をチェックする。自己統制機能である。

ISO導入時、もともとない“しくみ”なので、内部監査の運用には費用がかかる。よく見られる方法として、年1回又は2回まとめて内部監査を行う。お祭り騒ぎに似ている。この方式では、多大な工数(コスト)がかかる。準備及び後始末のための事務局の工数、監査員の工数、さらに監査を受けた側の是正処置の工数などである。

企業環境が変化しているため、仕事の進め方そのものはたえず変化する。半年も立つと現状とのズレが多く発見され、是正処置をする項目が増える。監査計画を短期間(月2回位)、多回数、短時間で行う計画をたて、ちょっとした空時間に監査を行うことでズレが小さいうちに是正処置を行うことが内部監査費用を限りなくゼロにする工夫である。

企業訪問の時、内部監査記録を見せていただくと、認証後何年もたつのに決めたことを守っているかプロセスの適合性の監査項目ばかりで、しかも、結果も適合、問題なしとなっていることが多い。だからといって、不良やクレームが発生している。プロセスのどこかに問題がある。問題のないところをいくら監査しても改善の機会は生まれない。

ISOはプロセス思考である。関連するプロセスを繋ぎ合わせて、クレーム、社内不良、顧客満足度、目標の計画対差異の観点から監査し、どのプロセスの問題があるのかを追求するプロセスアプローチ監査でシステムの有効性(パフォーマンス)を監査する必要がある。

運用維持費ゼロ、利益を出すことを目的とした『Syslab方式内部監査の公開セミナー』も10月で24回を数えた。


文・末広繁和
更新日:2004-10-28 11:47:15

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