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コンサルの現場から

コラムNo.191

『「自分たちのために節約しよう」ベトナムスリッパ工場のスローガン』


ホーチミンで設立後6年、240名のスリッパ製造工場を見せてもらった。想像に反して「自分達のために節約しよう」というスローガンが工場の壁に張ってあった。社長に聞いてみた。全社員にミーティングを通してたえず、不良削減、ロス削減、経費節約は自分達のためだと話しているという。

ホーチミンの企業をいくつか見たり、話を聞いた範囲では、経営者と社員の関係を自分達のためという共同体と捉えている会社はなかった。使う人と使われる人を明確に区別している企業が多い、さらに、作業者は、仕事をしたがらない、サボるものだという性悪説に基づいて、作業を監視する監督者を配置している。ただ、ぶらぶらしているだけに見える。

ある100名で建築部品を加工し、亜鉛メッキをしている企業の社長は、社員が決めたことを守らず不良が多く、作業の状況を監視していないと仕事をやらずサボりたがる、最近作業の監視ビデオ取付け、社員を監視しているという。しかし、生産性があがらず、見積価格が高く、同業者に仕事を取られてしまうと悩んでいた。

この企業は、典型的な性悪説に基づく管理をしている。社員を信じなければ、社員が自ら組織に貢献しようという動機付けはできない。市場原理が働き、ただ仕事をすればいい、売上さえ増えれば利益がでるという状況から、いかにして効率のよいものづくりをするかという時代に入ってきたように感じた。

スリッパ製造工場の社長は、性善説に基づく社員との接し方、いかにして社員を動機付けし、社員とポリシーの共有化する工夫、社員を巻き込んだムダとりで生産効率を上げるための方法は何かで話が盛り上がった。ムダ取り、次工程はお客様の話には、大変興味を持ったようだ。

効率のよいものづくりとは、全社員が会社ポリシーを共有し、各個人が自分のためと会社のためにどのように自立的行動ができるか、また、管理者は性善説に基づく管理態度で全社員の目標達成をどのように支援するかという時代に入ってきたように思える。


文・末広繁和
更新日:2005-09-04 12:07:28

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