経営診断とか企業内教育を行い、改善策を提案することがある。しばらくして訪問してみると実行されていない。提案内容に問題があるかというとそうでもない。一般的な原因として、2つある。ひとつは、経営者が思い入れを持ち提案を求めていたかである。2つ目は、経営者より検討せよと指示されたが、どのように取組めばいいわからないのである。
後者の問題は、最近いろいろな企業でよく出会う。部課長が旗を振っても、部下は踊らないのである。部下に、こうしよう、ああしようといってもあまり反論もないが、言われたことをするだけで、自分で工夫して改善することができない。要するに命令で人を動かせても、チームでの自発的な協働作業関係をつくれないのである。
これは、中堅幹部社員がチームでリーダーシップを発揮し仕事をするという能力が衰えていることによる。QCサークルで代表されるグループで考え、行動をするという場づくりの体験とか、教育がほとんどの企業から消えている。しかも、サークル活動の経験者である50代が退職する2007年問題があり、組織生産性の低下が危惧される。
組織における人々の多様性を認め、お互いの能力を引出すためには、グループ活動による訓練が必要である。さらに、組織目標達成のためにも組織力の強化も必要である。ファシリテーションスキルが必要な時代になってきた。最近、公開講座、企業内教育でこのようなニーズの仕事の引き合いが増えてきている。
(C)2000-2008シスラボISOネットワーク All rights reserved. コンテンツ内の画像、文章、HTMLなどの転載禁止 著作権で保護されています。 |
Powered by CINFO.jp |
シスラボ・スエヒロ syslab-ISO-networkを運営している シスラボ・スエヒロのホームページ。 お問い合わせ・質問などはこちらまで。 |