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コンサルの現場から

コラムNo.252

『ベトナム企業のマネジャー、経営者』


10月23日から27日までベトナム、ホーチミン市でベトナム人マネージャー、経営者対象に、競争に勝つためのコストダウン手法と利益改善の手法(筋の通った経営計画の作り方)のセミナーを行った。マネージャー66名、経営者25名の参加があった。

日本と違いマネージャーはもともとエリートであり、作業者と共に作業現場で協働作業することは少ないという。利益を出すということは、現場改善によって生み出すと認識することである。絵や写真をたくさん使って、協働作業による気付きを重視したワークショップによる研修をした。

経営者、マネジャーも社員も経営に対する目的(理念、方針など)を共有し、協同作業を行うことが高収益企業をつくると意識改革することである。そのためには、現場作業者にも利益の構造を教え、会社と個人の関係、会社の利益と個人の給料の関係を共有することが協働作業の原点とて確認しながら進めた。

ベトナムの中小企業では、経済の高度成長が続いているため、先のことをあまり計画的に考えない、経営計画を作っている中小企業は少ないという。今回は、利益改善の方法(手法)を盛り込んだ経営計画の作り方を話した。

国営企業の経営者もいたが先の先を読んだ、経営計画はないという。しかし、民営化などに対応できるコストダウン、顧客満足のサービスに対して、小集団のようなチーム作りをどのように行えばよいかと興味を持った質問を受けた。うれしかった。

高度成長時代は、設備を入れ、人を増やしさえすれば、経営計画がなくても企業規模の拡大と利益確保はできる。しかし、この高度成長という恵まれた環境下で長期的に利益の内部留保と社員の待遇改善を図るチャンスである。

安定経営をするためには、先の先を見た経営計画を作成し、各部門に落とし込む方法を今からマスターすることである。セミナー参加者の意欲から企業内に小集団活動をつくり、協同作業による全員参加の改善のしくみと作りができることを期待している。


文・末広繁和
更新日:2006-11-06 12:31:08

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