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コンサルの現場から

コラムNo.258

『組織や個人を変革させる“恋人探し“』


ブレイクスルー研究会メンバー6人で、新しい年の決意についてワークを行った。当然、各人の生き方や環境は違うので各々の決意は異なる。おもしろいことに言葉上では、60歳以上の人は前向きで、50歳以下の人はそれほど前向きでないことに気が付いた。「目先だけで先が見えないな」と合意した。

まず、お互いの決意を傾聴しようというワークを行い、そして、決意達成の道具として、「ブレイクスルー思考をどのように活用するか」という振り返りワークを行った。そこで得られたコンセンサスは『目指すことを確かめ、まず、ストーリーを作り、実行、振り返る』である。

まず、意識改革をおこなうために、“犯人探し”から“恋人探し”に視点を置き、ストーリーを作り(デザイン)、実行、振り返り(反省ではない)を行いながら目指すこと(目的)を達成しようということが話題になった。

“犯人探し”というのは、課題を解決するとき、何が問題か、なぜ、なぜと真実を追究し、悪さ加減をあぶり出す“疑惑ゲーム”進め方である。すべてを疑え、分析・分断せよ、論理に合わないものは排除し、唯一正解を求める部分最適化のものの見方である。

それに対して、“恋人探し”は、何のため、その目的は、創造的な解決策を追求する“信用ゲーム”の進め方である。すべてを信用せよ、人と人の能力を引き出し組み合わせよ、直感や全体感を大切に、解決策は無限にあると考える全体最適化の見方である。

いつも思うことであるが、企業における問題や課題の解決策は、必ず現場にある。しかし、そこにいる人達は、解決策を知っているが自覚していないことが多い。コンサルティングとは、一人ひとり考えを引き出すと共に組織の強みを引き出すことである。組織の可能性を追求することが「組織変革」につながる。

対話(ダイアログ)やワークショップにおけるファシリテーションで強みを引き出そうと思う。そのとき、“犯人探し”は暗く部分最適化になりやすく行き過ぎると“やる気”をそぎ落とす。“恋人探し”は明るく前向きに夢や理想を追求できるので全体最適化がやりやすく“やる気”を助長させる。

今年は、自分の決意(目的)を追求するために“恋人探し”に専念したい。


文・末広繁和
更新日:2007-01-19 12:34:25

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