ISOを活用した組織を元気にする
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コンサルの現場から

コラムNo.260

『ISO環境の変化』


JABの統計によるとISO9001(品質)の認証件数は2007年度43,000件になった。認証件数の推移は2006年度に入ると激減している。とるべき企業はとり一巡したように思える。また、小規模企業に対して、金がかかるからとる必要もないと、いわれたという企業もある。

親会社の要求でISOをとるというような受身に場合は、結果的に無用の長物になりやすい。しかし、ISOを導入してよかったという企業にも出会う。特徴としては、改善は日常業務、改善道具イコールISOを位置づけて運用している。さらに、ISOを目標管理の道具とし、経営理念からビジョン、中期経営計画、次年度短期経営計画、それを組織目標に落とし込み、続けて、職場目標、職場チーム目標展開へと体系付けて運用している。

このような目標展開の仕組みづくりには、ISO8つのマネジメント原則が役立つ。プロセス思考とシステム思考は、全体最適化追求の組織作りのよいビジネスモデルといえる。はじめに方針ありきのトップダウン型マネジメントは、混沌としたギャップの大きい時代に進めべき方向を誤らないための道具といえる。また、アウトプットから問題プロセスを探し出す全体から部分が見えるので、具合がよい。

反面、いまだにISOに振舞わされ、意味がないとか、形式だとか、ぼやいている企業も多い。ISO規格は法律ではなく任意の規格なので、意味がないと思えばやめたほうが相当のコストダウンにもなる。しかし、いったん決めたことは守りますと国際公約したものを運用ができないなどという理由でやめたとしたら、外部から信用されなくなってしまう。

このような状況を脱するには、基本的なことではあるが、ISOとは何のか、何ためにISOを維持するのか、その目的は何かと考え抜くことである。できるだけ、全社員を巻き込んで、一人ひとり自分にとって何のか考えることである。

最近、仕事の中でそのような、対話(ダイアログ)やファシリテーションにてコンポンを追求し、目的は何か、からしくみの再構築するという話も増えてきている。大変よいことである、全力で支援していきたいと思う。

ISO9001のコスト面からの見直し研修やコンサルティング、品質と環境の双方を経営にどのように結びつけるかの研修やコンサルティング、食品安全の工程管理をしっかり組み職の安全を確保するISO22000も手がけている。


文・末広繁和
更新日:2007-04-08 12:35:14

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