ISO認証してから3年になる企業で、どのように内部監査を実施し、審査機関からどのようなサーベランスを受けているか聞いて見た。約3年の間、ほとんど現場に行かず書類審査ばかりという。さらに、現在半年ごとに行っているサーベランスを年1回にしてほしいとの要請があったという。
このような形式的なサーベランスにISO事務局は、約2週間、審査に受かるための準備をしているという。この企業にとっても、審査機関にとっても何を目的としているのか、ただ、維持をすることが目的のように思える。ISOの維持そのものがムダに感じる。
主体は、企業にある。企業外部に対して、あるいは企業内部に対して、ISOで何をしたいのか、当然費用が発生しているので、目的をしっかり追求し、組織目標に対して何なのかを見極めるのは企業側の責任である。コストダウン競争の時代、ISO維持部門だけが治外法権であってはいけない。
書類中心の監査は、認証当初、マネジメントシステムが固まらないうちは当然であるが、システムが動き出したら、企業のパフォーマンスの継続的改善に焦点を合わせてほしい。それでなければ儲かるISOにならない。企業としては、当然、審査機関には意思を伝え、場合によっては審査機関を変えることも検討したほうがよい。
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