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コンサルの現場から

コラムNo.27

『新しいタイプの建設業ができるか?』


長野県南部に位置する宮田村、飯島町の小規模建設業3社が、生き残りをかけ、従来の建設業と違う建設業を模索し始めた。国際競争にさらされている製造業に比べて建設業はコストダウン、生産性向上の意識が低いと感じて、ISO9001の認証プロセスを通じて、仕事のやり方を変え、それぞれの会社の体質転換をねらった。

カトー(建築、土木業 17名 宮田村)、南田建設(土木、建築、造園 15名宮田村)、下平建設(建築、土木 27名飯島町)の3社は品質マニュアル及び作業手順書すべてで60頁前後でまとめ上げ、ISO認証後維持費ゼロのスリムな品質システムを構築した。経営者が青年会議所の仲間ということもあり、このISO9001をキーとして3社の協力関係で新しい取組みを始めている。

顧客から見ると工事施工をお願いしても直接苦情を言いづらい場合もある。この3社の会社及び工事現場どこでも顧客からの苦情を受け付ける「共同苦情処理受け付け」を開始し各社連絡を取合って即座に対応する。3社で共同内部品質監査を実施している。互いの現場がマニュアルを順守しているか確認し合い、外部の目に触れることで現場に良い緊張感が出てきたといっている。

新聞記事にはないが、「私達は、建設工事をするサービス業です」というコンセプト作った。
建設コストを考えたとき、小さな組織は、固定費が低いという強みがある。互いをパートナーとしたネットワーク、ISO9000によるマネジメントシステムの信頼性をベースに製造業タイプのコストダウンができる能力の高い自立型の企業を目指すと話している。

日本経済新聞 2001.4.24付けより

文・末広繁和
更新日:2001-05-01 10:54:31

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