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コンサルの現場から

コラムNo.278

『新しいISO認証準備スタイル』


IS0を認証して何年か経過したが、目標管理がISO審査のための目標管理となり、形骸化しているというケースに時々出会う。経営者が経営計画を立て、部門目標に展開し、年度計画として全社に掲示発表しているが、社員の受け取り方が、お題目的になり結果が出ないという。目標管理の評価をする会議においても、目先の課題に対してはきちんと対応できているが、職場をあげての改善活動になっていないという。

目標管理は、トップが部門長に指示・命令さえすれば期待通りの結果が得られるとは限らない。目標管理の運用のしくみができていなければ、お題目的な形式的目標管理となってしまう。?経営方針と経営計画から組織目標を設定するしくみ、?組織目標を部門目標に展開するしくみ、?部門目標を職場目標に展開するしくみ、?職場目標を職場グループ又は個人の実行計画に落とし込むしくみ、?活動の結果を評価し再計画するしくみが必要である。

これらの5つのしくみでは、お互いが目標管理の根本の意味することを理解し、共有するためのコミュニケーションが基本である。トップと部門長まではなんとなくコミュニケーションはできているが、職場リーダーと担当者間のコミュニケーションが欠落していることが多い。

結果として、各担当にしてみれば、自職場の目標があることは知っているが、何をすればいいのか解らない。また、何をすべきか、職場内で話し合ったことがない。また、職場リーダーが明確に指示してくれないので、日々の仕事をこなすだけという話が返ってくる。

特に、部門長から職場リーダー、職場リーダーから各担当へと組織目標を展開するために必要なリーダーシップのスキルが弱いといえる。見方を変えれば、リーダーが目標を達成するというリーダーシップの訓練がされていないのである。

最近、うれしい引き合いがあった。ISOを認証したいが、その前の準備として、幹部、中堅社員が部下をまとめ、チームとして目標による管理ができるスキル教育をしたい。リーダーとして、自立的に組織目標から各担当への目標展開できるスキルを身に付け、その上でISO導入の準備をしたいという。

目標管理ができるしくみづくりをし、その基礎のの上にISOを準備するという、新しいスタイルの引き合いである。早速、6ヶ月間のリーダーシップ訓練と、その後6ヶ月後に審査を受けるISO認証準備計画書を提示した。


文・末広繁和
更新日:2008-08-05 12:41:59

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