ISOを活用した組織を元気にする
シスラボISOネットワーク

シスラボISOネットワークトップイメージ

コンサルの現場から

コラムNo.31

『東京都大田区の工場の半値で加工できる』


上信越自動車道の坂城インターチェンジより10分、全国的に知られた温泉、戸倉上山田温泉がある。その郊外に油圧部品の製造組立てをする17名のアルプス精機(社長 市川友幸)がある。最終製品である油圧機器は、安全にもっとも影響するため、確実な品質、短い納期、コストダウン能力の追及に挑んでいる。

長野県の企業から見ると東京都大田区の中小企業は、品質は当たり前であるが、コストの安い製品を作り出すと定評がある。しかし、アルプス精機では同じような油圧部品なら3600円の製品を1500円でできるという。最新の設備と社員の高い技能力で24時間自動運転することで可能という。加工設備38台のうち、毎年平均3台は、機械メーカーに提案を取り入れてもらいながら先端設備に入れ替えるている。しかし、いかに最新鋭設備でも操作する社員の技能が高くなければならない。

新聞には書いてないが、社員の技能を向上し多能工化するために自己申告のスキル表で互いに技術向上を目指している。スキル表はマトリックスの表で縦に設備名、横に社員名が書いてあるものを掲示してある。各人は社内で一番できる人を基準に自己申告で半丸、黒丸と申告する。全員が見れるように公開するのがポイントである。

市川社長は、決めたものがいつでも、どこでも確実に守れる躾の道具としてISO9000s導入を決めた。多品種少量生産では、各人の「気づき」が品質の維持や生産性に大きく影響する。品質システムを構築するとき、もの中心のしくみ作りではなく、人中心のしくみ作りがスリムなしくみを作る。具体的には、次工程はお客様、自分の責任で次工程へ引き渡すということが不良を減らすを合言葉に全員参加で取組んでいる。

長野日報2001.4.18付より

文・末広繁和
更新日:2001-05-01 10:56:13

シスラボISOネットワークバックイメージ
SYSLABISO.com  
(C)2000-2008シスラボISOネットワーク All rights reserved.
コンテンツ内の画像、文章、HTMLなどの転載禁止
著作権で保護されています。
Powered by CINFO.jp
  シスラボ・スエヒロ
syslab-ISO-networkを運営している シスラボ・スエヒロのホームページ。
お問い合わせ・質問などはこちらまで。