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コンサルの現場から

コラムNo.310

『プロセス思考は問題の見える化』


ベトナムの企業において、歩留まり向上(不良削減)のための製品実現プロセス図とQC工程表を品質管理責任者に要求したが提示されなかった。QC工程表にもづいた品質管理がされていない。品質管理責任者は現場をよく把握していない(わからない)ため不良が発生するたびに現場管理者に場当たり的指示をしているだけである。

プラ製品の製造工程である。材料を投入し溶融し、成形、二次加工するプロセスであるが、不良がどのプロセスから発生しているのか、ネックとなる工程が品質管理責任者も、現場管理者も認識されていない。そのために前工程へのフイードバックがなされないため慢性不良化している。

日本企業と違うのは生産管理の専門家といいながら現場を精通しているとは限らない。そのために幹部社員と現場責任者を集めワークショップ形式でまず現場を見ることからプロセス思考を理解、認識することにした。

ワークショップでは、全員で現場観察をした後プロセスを拾い出し、プロセス図を完成させた。このプロセス図を基に現場でどの工程が問題か拾い出し、その後ワークショップでどのようにすれば不良を減らせるか一人ひとりが自分で考え(独創)、人の意見を聴き(響創)、そして合意するプロセスを踏み、QC工程表を作成できた。

 


文・末広繁和
更新日:2012-08-01 12:10:36

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