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コンサルの現場から

コラムNo.35

『むしる草もない?』


最近、受注や生産の落ち込みに悩んでいる製造業も多いが、短絡的な人のリストラ、短絡的な営業活動は将来の夢を摘んでしまう危険が多い。

このような時期は何をやるべきだろうか?

1) ものづくりの現場では、技能レベルが個人まかせになっていて、意外に技能格差が大きくなっているのに気が付かないでいる。ある企業でNC機の段取り時間の個人差が30%もあった。個人別のスキル管理をするチャンスといえる。
2) まわりの経営環境に振り回され過ぎて目標を見失っていないだろうか。経営資源である人、もの、金の“たなおろし”を行い、将来の向かうべき方向付けをするのが経営者の役割である。経営者の方向付けを具体化して方針という形で全社員に示し、この方針を全社員が理解し、共有化することがトップダウンマネジメント第一歩である。
マネジメント能力の向上は、決めたことはいつでも確実に守る、守れる。特に目標の達成は、約束したことであるから最大限に努力しやり遂げるという風土を作るチャンッスでもある。
3) 経営環境はめぐるましく変化している。昨年や一昨年と同じような考え方で、仕事をしていたら取り残されているかも知れない。組織の論理よりも、顧客から見たらどうなるか、顧客の苦情、要望をどこまで聞き入れていたか、顧客の立場になって過去に蓄積した技術やノウハウを見直し、不足があれば異業種間のネットワークなども作るチャンスといえる。
“むしる草がない”とぼやくよりも、“足元から見直すチャンスの時だ”と捉えるほうがストレスたまらない。

文・末広繁和
更新日:2001-08-06 10:58:04

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