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コンサルの現場から

コラムNo.41

『なぜ、経営者が直接、品質システム作りに取り組むのか?』


タイの日系企業からISO9000コンサルの引合いがあり、経営者自らがISO9000導入に取り組むことが、スリムで運用しやすい“しくみ”ができると提案した。他のコンサル会社は、ISOは全員参加である、そのためにはタイ人スタッフが中心でタイ人のためのタイ人の“しくみ”を作ることが必要だと提案した。

Syslab方式は、ISO9000で要求する手順の文書化を50枚前後でまとめる。その手順を管理者が作業の指示用として使い、一人ひとりに確実に指示をしていくことが、ISO要求事項を日常業務化でき、運用維持費がゼロになると提案した。他方のコンサル会社は、なるべき細かく一人ひとりの仕事のやり方を文書化し守らせるためには厚い文書化が必要と提案した。

その結果、経営者は他のコンサル会社を選択したが、気になることがある。経営者は、ISO9000を品質管理の規格と間違えているのではないだろうか。

ISO9000は仕事の質や経営の質を継続的に改善する道具であり、経営者の仕事である。スタッフ中心にシステム構築を任せるということは、マネジメントをスタッフに任せることになる。
その結果、経営者の手の届かないISOとなり、コストアップとなることを危惧する。


文・末広繁和
更新日:2003-01-13 11:00:36

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