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コンサルの現場から

コラムNo.500

『ISO再構築のチャンス』


我が国のISO9001の認証数は、2006年の8万件をピークに減少を続けている。2010年は6万件、そして2013年5万件を下回り、49,316 となった(JAB資料より)。世界では、2010年111万件を超え、年間5千件位の増加傾向にあるが、日本では減少傾向にある。

2013年の認証件数の内、JAB認定でないい審査機関による認証数は8%を占めている。認証数の減少数の内訳は、建設業が2005年のピーク時、約16,000件が2010年末には11,000件と大幅に減少している。製造業は微減にとどまっている。

認証組織における認証維持の目的調査では、社員の品質意識・環境意識向上、自社マネジメントシステムの基盤(標準化も含む)強化、製品またはサービスの向 上・環境パフォーマンス向上が上位3項目である。次に続くものとして、業界の動向、取引先・親会社からの要求よりも参入条件の確保・拡大という攻めの目的 を持っている(2009年、ISO0991、ISO14001認証企業 JAB調査)

ISO9001の規格発行(1987年)から26年、ISO9001認証制度発足(1993年)から21年経過してきている。しかし、認証企業において、いまだに文書に振り回されたり、過重なマネジメントシステムに苦しんでいる企業も多い。

ISOの2015年改訂が行われる。規格構造が大幅に変更になり、品質、環境、事業継続、情報、労働安全等の個々の規格が統合し易い構造になりそうです。よい会社 にするための信頼性、透明性、公平性を実現するよいチャンスとなる。しかし、ISOだけでよい会社づくりは実現できない。あくまでもISOは、マネジメン トシステムを作り込む道具と位置付けた方がよい。


文・末広繁和
更新日:2013-05-02 01:47:26

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