ISOを活用した組織を元気にする
シスラボISOネットワーク

シスラボISOネットワークトップイメージ

コンサルの現場から

コラムNo.562

『利益に直結した「ISO統合メ根ジメントシステム」の勧め』


いろいろなISO規格を統合しようと、2006年からISOのJTCG委員会で、マネジメントシステム規格の共通構造(MSS)が検討されている。このMSSを基本に小規模企業(12名の製造業)で統合化を進めるべく、プラットホームとして(ISO9001+ISO14001)の統合システム構築の支援を行ってきた。

統合システム(ISO9001+ISO14001)のプラットホームに、3ヶ月でISO22301(事業継続)システム構築ができ運用中である。規格がMSS構造でなければ簡単に構築できない。今、次期、更新審査時に合せて、ISO27001(情報セキュリティ)、OHSAS18001(労働安全衛生)の認証を追加するよう進めている。

小規模企業なので時間や費用面の制約があるが、それを乗り越え、より、実質的でスリムなシステムが構築できた。そのスリムなしくみのポイントは、

・ISO認証目的を明確にし、社員と共有化した。
利害関係者に安心と信頼を与えられる見えるしくみづくりと経営計画(付加価値/人)を達成するしくみづくりを目的とした。準備スタート時に「何のために働くのか」をテーマにワークショップを行って共通認識を深めた。

・経営者が「仕事を教えるために何が必要か」と考えるとスリムなしくみになる。
経営者自身が取組み、全社員を内部監査員に任命し、社員同士が日常業務(短時間内部監査)として、内部監査を行いながら運用している。内部監査はこの”決め方でよいか”を考え、仕事のムダ取りをした。

・統合マニュアル(ISO9001+ISO14001)の位置付け
統合マニュルは、社員にマネジメントを教えるテキスト(手順書)と定義した。日常的に使えるようにするため、図、表を多用、書式もすべて含めて、87頁の統合マニュアルができた。1冊で品質及び環境の手順がわかる。

・費用面の工夫をした。
スリムなしくみは短時間(審査まで6ヶ月)で準備することである、当然費用が少なくて済む。商工会の経営指導員の支援などで、研修費用、審査費用などの行政支援を活用した。


文・末広繁和
更新日:2013-07-16 00:02:29

シスラボISOネットワークバックイメージ
SYSLABISO.com  
(C)2000-2008シスラボISOネットワーク All rights reserved.
コンテンツ内の画像、文章、HTMLなどの転載禁止
著作権で保護されています。
Powered by CINFO.jp
  シスラボ・スエヒロ
syslab-ISO-networkを運営している シスラボ・スエヒロのホームページ。
お問い合わせ・質問などはこちらまで。