ある企業で、ISOと5Sはどのように関係があるのですかと聞かれた。整理、整頓、清掃、清潔、躾(5S)は改善の基本である。その企業は、過去に何回も挑戦してみたが、いつのまにか元に戻ってしまうという。なぜ、継続的に持続できないのか?
それは、5S導入の目的が明確でない場合が多い。ISO9000を改善の道具と位置付け、改善活動を効果的に行なうために5Sが必要という目的に絞り込むことである。
ISO9000では、「決めたことをいつでも守れる」体制を作ることである。顧客が作業現場を見て、この製品は何だ、不良品の混入の心配はないか、検査前と検査後の混入の恐れがないか。廃棄品か手直し品なのか、又、この職場の責任者だれ、何の機械、何の場所など区別(識別)されるまで5Sを進めるべきである。
このようなことから、5Sが維持できないということは、「決めたことが守れない」、ISO運用維持ができないことを示すバロメータとなる。即、緊急内部監査の対象となる。「決めたことを守る」、改善の道具と位置付ければ、5Sいつでも確実に維持できる。
また、5Sは、改善の着眼点でもある。
整理 不用品は捨てる |
→ | ムダな移動や動き、探すムダを見つけ生産性の改善 |
整頓 使い易いように並べる |
→ | 標準化することで、ミスを減らし、生産性をあげる改善 |
清掃 手で磨く、いつもきれいに |
→ | 作業上に異常や設備の異常を見つけ生産性を改善 |
清潔 整理、整頓、清掃の維持 |
→ | 汚さないこと、決めた場所へ戻す。顧客の信頼向上 |
躾 決めたことを守る |
→ | “次工程はお客様”が慢性不良を激減させる |
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