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コンサルの現場から

コラムNo.64

『ISO9001を目的から考えるブレイクスルー思考』


コンサルタントが同じISO9001の規格を使ってシステム構築して、膨大な文書になったり、50枚前後の薄い文書になったりするのはなぜだろう。

取り組む時の認識、ISOの捉え方の違いによる。問題解決の認識論として、事実把握を徹底し、物事をバラバラに分解して不具合を取替えることで解決するデカルト思考(機械論、要素還元法)と万物はシステムである。そもそも何だ?どうあるべきか?という根本から考え、未来から学ぶアプローチのブレイクスルー思考(システム思考)がある。

ブレイクスルー思考は、南カルフォルニア大学ナドラー名誉教授、中京大学日比野教授によって開発され、「現状突破」を合言葉に「ハイブリッド型思考エンジン」を提唱している。

ISO9001はマネジメントシステムであり人間が介在し運用するものである。機械論では解決できない・有機体の問題解決なので“万物はシステムである”と位置付け、ISOとは、そもそも“なんだ”という議論からスタートして“あるべき姿”を追求するのがよい。

企業は、すべてユニークなシステムで動いている。デカルト思考から捉えると標準化が中心となり現状スケッチから取りかかるが、ブレイクスルー思考で捉えると企業のあるべき姿から方針を見直し、決めたことを守れる手順づくりから取りかかる。

品質マネジメントシステムの構築の責任者がマネジメント経験のない担当者だと、企業の“あるべき姿”よりも目先の認証が目的なりがちで、成功モデルを探しまわる。他社の“まね”は身の丈に合わないシステムをつくってしまう。経営者が取り組むことによって運用維持費ゼロのスリムな仕組みができる。

研究発表事例「小規模企業のISO9001を目的から考える」

http://www.avis.ne.jp/~s-syslab/


文・末広繁和
更新日:2003-10-23 11:14:11

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