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コンサルの現場から

コラムNo.70

『プロセスの内部監査だけでは不良は減らない』


ある80名の製造業を訪問した。最近の内部監査でどのような問題がありますかと記録を見せていただいた。この会社は部門別月別に計画を立て実施していたが、ほとんどの監査結果が適合である。

プロセス監査は行われていたが、システムの適合性、有効性の観点から監査は行われていない。ISO9001は、組織のパフォーマンスを継続的に改善することが狙いである。

そこで、最近の社内不良の集計表を見たら社外クレームはゼロに近いが社内不良が慢性化している。不良内容を品質管理で解決すべき問題と決めたことを守れば発生しない不良に分けて見た場合、後者が約80%である。

システムとして、“次工程はお客様”を実現する作業手順書の個人責任の設定に問題がある。次工程への引渡しの責任を明確にすることで、不良はおそらく2〜3ヶ月で半減すると思われる。プロセスとプロセスは相互に関係しているので、引渡しがポイントとなる。

プロセス監査とは、そのプロセスが手順どおりに運用され期待した結果が得られるかを監査するものである。この会社の場合、個々のプロセスは監査されているが。製品の不良を発生させない、流出させないという関連するプロセスを組み合わせた観点からの監査がされていない。

内部監査員の力量向上には、システム監査の教育が必要である。社内での内部監査経験がいくら豊富といっても、プロセス監査のみでは会社の利益に直結することはなく、監査が形骸化するだけである。システム監査の研修を受けるべきである。

パフォーマンスから見たシステム監査をしなければISO9001を導入しても、会社の経常利益に影響を与えるような成果は得られない。ISO9001導入時、運用開始半年くらいはプロセス監査中心で十分であるが、システムの監査ができて、はじめて“儲かるISO”になる。


文・末広繁和
更新日:2003-12-22 11:17:29

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