聞かれれば、方法は、“ありますよ”と答えるが、但し、認証はされるが、維持にお金が掛かり、関連する協力会社や顧客に必要以上のコスト負担を掛けることになり、本来の狙いである顧客満足に逆行すると説明している。
20名の建設業の社長の話である。
あるISOコンサルタント会社の売り込みとして、当社のコンサル方法は、審査機関とは関連会社であり、審査で落ちることない。文書化が大変なので、聞き取りしながら当社がマニュアルは作成します。皆さんは、運用だけしてください。
社長は、自社には文書を書く人間もいなし、仕事に追われ忙しい、しかも、ISO9001認証が経審(経営査事項)の点数に影響し、将来入札が出来なくなるかも知れないという不安感から1500万円強の費用を投入しISO9001を“高い”が“楽に”認証したと感じた。
しかし、認証後、ISOのための仕事は増え、仕事の効率が悪くなり、サーベランスの間際には審査合格のための準備残業で疲れ果てている。自分で作成したものでもないため、文書に振り回されている。金がかかるとぼやいていた。
“身に丈にあわない”しくみが出来ており気の毒である。“ISOはムダ”とか“金食い虫”と、似たような話は、いたるとこで聞くが、ISO9001は当社にとって、そもそも、何だ、と考えることからのスタートすることである。
“安く”、“早く”は、社長のISO9001導入目的(戦略的思い入れ)と社員のパワーで可能であるが、“楽に”はないと考えるのがよい。ISO9001は、品質管理の管理技術の規格でなく、仕事の質、経営の質の規格である。
経営の質を向上させるマネジメントシステムを作り、企業目的をいかに達成するかが狙いで、企業外部のコンサルタントが“身の丈にあったしくみ”づくりはできない。社長自ら取り組み、運用することで“身の丈にあったしくみが”できると覚悟することである。
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